T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

社会人が働きながら税理士試験に合格するための情報を発信しています。金融関係の仕事をしながら官報合格済み。その他キャリアや英語学習の情報も発信しています。

税理士試験の理論学習法(スケジュール編)

こんにちは、T-アレックスです。

このブログでは、社会人が働きながら税理士試験を合格するための情報をお伝えします。

 

今回は税法の理論学習のスケジュールについてのお話です。

理論学習法についてはいくつか記事を書いてきました。

 

税理士試験の理論学習法(基本編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税理士試験の理論学習法(実践編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税理士試験の理論は理解が重要 - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

税理士試験の理論学習法(事例問題編) - T-アレックスの社会人のための税理士試験講座

 

1. 理論の合格レベル

理論学習、特に理論の暗記については本番の試験から逆算して精度を高めていく必要があると思います。これまでの記事に書いていますが、私は理論の合格レベルとは以下のレベルに達していることと思います。

 

・A、B論点と改正論点をすらすら解答できるレベルで暗記している

・C論点を白紙にならない程度に暗記している

・事例問題に対応できる

本番の時にこのレベルに達していれば合格することができると思います。

 

2. 理論の習得には時間がかかる

私は、以下の理由から理論の習得には時間がかかると考えています。

(1) 理解に時間がかかる

これは以前の記事でも書きましたが、理論(特に計算に関連する理論)は理解が重要です。理解があれば暗記も楽になりますし、応用問題に対応できるようになります。理解するためには講義の視聴、テキストの読み込み、計算演習などが必要で時間がかかります。

 

(2) 理論暗記の定着に時間がかかる

理論は一度覚えただけでは定着せず、すぐに忘れます。何度か覚え直してやっとすらすらと止まることなく書くことができるようになります。

 

3. 理論学習のスケジュール

上記の通り理論の習得には時間がかかるということを念頭に置き、本番で合格レベルに達することができるよう、スケジュール感をもって理論学習をする必要があります。

私が考える理論学習のスケジュールをお伝えします。

(1) 基礎期(9~12月):予備校のミニテストや答練の予告理論をカリキュラム通りに暗記します。基礎期は基本的な理論の骨子となる部分のみがテストで出題されます。テスト後は、忘れてもいいのでまずは一度暗記します。受験後から振り返ると基礎期の暗記量は少ないですが、初学者に予告理論を確実に暗記することは結構大変です。

 

(2) 応用期(1~4月):予備校の講義で理論の理解を深めつつ、答練の予告理論をカリキュラム通りに暗記します。予告理論の数も増えますので初学者にとってはかなりきついと思いますが、この時期の理論学習が重要です。ある程度忘れてしまいますが、答練後にもA、B論点を中心に理論を回して記憶の定着を図る必要があります。

 

(3) 5月~公開模試:6月中旬~7月初旬の公開模試に向け、この時期から事例問題の柱挙げの練習をしつつ、A、B理論と改正論点を回して暗記を定着させます。公開模試の時点でA、B理論と改正論点の暗記が完了していなければ本番では勝負になりません公開模試時点で暗記が完了していれば、その後理論を回すことで本番まで記憶が保てると思います。公開模試を中間目標とするのがお勧めです。公開開模試後は全受験生が勉強の質・量をあげてレベルアップをしてきます。最後の1カ月で理論暗記の精度を上げればいいと考えてはいけません。全受験生が同じことを考えており、公開模試後の1カ月で逆転するのは簡単ではありません。公開模試までにいかに完成度を高めておけるかが重要です。

 

(4) 公開模試~本番

公開模試後にはA、B論点と改正論点を回しつつ、C論点についても白紙にならない程度に暗記し、事例問題や計算問題に合わせてべた書きの理論の確認もします。公開模試の反省を活かして本番まで勉強をします。理論を回すのも飽きてきますが最後の踏ん張りが必要となります。合格をイメージして気力で乗り越えましょう。

 

今回はここまでとなります。

よろしくお願いします。